今日は昨日とうって変わって目的がスッキリした僻地病院の外来だ。あぁだこぅだととりとめのない話しをしにくる患者はほとんどいない。
今日は午後に2件もオペがあるので、ちょっとでも早く午前中の外来を終わらせたいなと思う。だがいきなりのつまづき。
先週のこれの人。
今日も腫れていると思ったら、こんどは完全な膿だった。先週の生クリームは、細菌培養で何も菌が出なかったというのに。もう下腿まで赤く腫れて熱も38度以上あるから入院だ。病棟に上がる前に局麻でさんざん膿を出す作業だ。
今日は午後にオペがあるとアナウンスしていたため、若干、患者数は少なかった。なんとか13時ちょっと過ぎに終わって、しばし昼飯休憩が取れた。
今日の昼飯はこれ。
キューピーの即席お粥だ。
昨日ひさしぶりに体重を測ったら、ついに66Kgに迫っていた。人生最高体重に近い。いまでは履けるズボンが限られている。朝も昼も節制しているのにどんどん脂肪だけたまっていく。
一件目のオペは僕が執刀のばね指。この病院で働くようになってから、5件目ぐらいのばね指のオペだ。スムーズとは言えないまでも、それなりにできて終了。
二件目のオペは、いまヘルプで3ヶ月だけ来てくれている整形の後期研修医が執刀の橈骨遠位端骨折のオペだ。
彼は先日も大腿骨頸部骨折のオペをやったみたいで、こんな1からオペ室を立ち上げていかねばならないような病院に来て、大きなオペを始めたというのはあっぱれというしかない。どんなに執刀医の能力があったところで、麻酔を含めオペ室がちゃんとしていなければオペなんてとてもとても出来ない。
だが、手首のオペだと僕は全身麻酔でやった方がいいと思っている。ここの病院、まだ麻酔器もはいっていないので全身麻酔は出来ない。よくこんなオペを入れたなと思うが、腕神経叢ブロックで何度もオペをしたことがあるという。
僕はその腕神経叢ブロック、自分では絶対やりたくない。
麻酔がかかったところで呼ばれて、助手ではいる。鎮静剤も使っているので患者はほぼ寝ている状態のはずなのだが、もぞもぞ動いている。
執刀は慣れた手つきでオペを始めて、それなりにいい創部の展開になった。しかし、骨まで出てくると延々とダラダラ出血してくる。駆血帯を巻いているのだが、ここで使っているドレープが怪しいから十分に駆血帯を巻けていない。駆血しているよりもうっ血しているから、たまった血が延々と出てくるのだ。吸引も存在しないからガーゼでそのたび拭くしかない。
途中で駆血帯を外して、むしろ出血はおさまった。
患者はどんどんモゾモゾが激しくなって、手も足も動き回る。筋弛緩も効いていないから、創部を真上に向けようとしてもどんどん動いていってしまう。こりゃぁ参ったなという感じだ。
もう麻酔がどうのこうのじゃなくて、さっさとオペを終わらせるしかない。整復位などこだわらずにとにかくプレートで固定する。
まぁいいんじゃないの?あの状況でしっかりオペを終わらせられるんだから、すごいと思う。
短期間のヘルプじゃなくて、ずっと来ていて欲しいと思うのだが。
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