風邪を引いたときはいつでもそうだが、朝おきるときが一番辛い。ちょっとは良くなっていると思っていても、寝起きの時はノドは痛いは鼻は詰まっているわでまたまた悪くなったような気がする。動き始めてしまえばなんとかなるのだが。
昨日は調子が悪いなりに患者数も控えめだったのでナンとか乗り切ることができたのだが、今日は朝から手がかかりそうな患者ばかりだった。
二人目に診た子供。手首の骨折でギプスを巻いたので診ておいてくれという人。レントゲンはなんとか許容範囲だったが、なにか変なものが写っている。
なんじゃこりゃ?
「痒いらしくて鉛筆を突っ込んで掻いていたら、後ろについていた消しゴムだけ残っちゃったらしいです」
もう4-5回目の骨折らしく、子供といえども慣れたもんなのか。本人は笑っている。
いやぁいくらレントゲン上で許容範囲に見えても、このままいいですよと言っていいのか。小さな金属も入っているし、これで褥瘡でもできたらさらに厄介になる。除去した方がいいだろう。
透視下でやってみるとこんなものが出てきた。
透視で見るからついでにいろんな角度で見てみたが、レントゲンの側面よりもさらに変形しているように見えた。オペした方がいいだろうと勧めることになる。
こんな処置をやっていればもちろん外来はストップだ。大して患者が来ない水曜日の外来といってもあっという間にたくさんのカルテが積まれていく。身体がダルいのにさらに憂鬱になる。
しかし、今日は病院の監査でオペが1件も入っていないという。常勤医がブラブラしていて、外来やりますよと言ってくれている。けっきょく、7-8人も外来を診ていてくれたようだ。
それもあってなんとか13時ぐらいに終わる。
昼飯をとりあえず食べよう。
食ったらとりあえず寝る。
診察台の上には毛布やタオルが全くないから寝転がるとかえって寒いだろう。机に突っ伏して寝る。しばらくすると肘や肩が痛くてしょうがない。
気付くと15時だ。ぐうぜん、診察室に入ってきた常勤医と目が合って
「帰っちゃえば?」
有り難い言葉だ。さっさと帰って寝よう。
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