あまり自分の存在価値が感じられない水曜日外来は、それとは裏腹にあんまりヒマじゃなかった。
正直なところたかが20人程度の患者でダラダラと昼過ぎまでやっているのは、自分でもナニをやっているんだろうと感じてしまうのだが、まぁ体制が悪いとしかいいようがないのかも知れない。予約制は取っていないので一気に患者が来る時もあれば全然来ない時間帯もある。一気に来た時の患者は、タイミングが悪ければ2時間ぐらい待つことになる。
ホント、処置だけの人とかは隣のベッドで寝かしといてくれればいいのに、看護助手が3人もいるのにほぼ機能していない。まぁ所詮バイトだからそこまで気にする必要もないのか。
先週はあまりにも体調が悪いわ食欲はないわだったのだが、さすがにコーヒーと炭酸水と辛いものを控えたらちょっとはマシになってきた。
昼飯。
午後はオペがなかった。ヒマな時こそいろいろと雑用をやらねばならないのだが、最初からオペが予定されていなかったようで常勤のドクターがけっこう予約患者を入れていたようだ。で、ナニもしていない僕は外来に居場所がなくなってウロウロする。眠くてしょうがないのに外でナニをウロウロすればいいのか。
もちろん17時ぴったりに終わる。今日は仕事が終わったあとに医療機器の営業の人と会う予定になっていた。
家の近くのカフェで待ち合わせ。
僕が前に勤めていた病院で緊急オペがあるとのことで、ちょっと遅れるとの連絡。腹は減っているが先に飯を食ってしまうのも、申し訳ない。
今後のことで、いろいろと検査機器を買おうかなと思っている。いま一番欲しいのはこれ。
ポータブルのエコーだ。デモ機を持ってきてもらった。まぁスマホと同じぐらいのサイズとはいえ、医療機器のことだから最新のデバイスではない。思ったよりもかなり小さな画面。まぁ心エコーだの関節エコーだのをやるわけじゃないから見れればいいか。
話が終わったあとは、前に居た病院の最近の噂話を聞かせてもらう。もちろん飯を食いながらだ。
僕がいなくなってからソートーオペが減っているらしい。上のドクターたちは変わっていないが下っ端は全員変わっている。まぁ医局の病院の運命と言ってしまえばしょうがないが、ローテーションで来る医者によって毎年病院の雰囲気は全く変わってしまう。ろくでもないヤツが一人回ってくるだけでも大変化だが、害がなくてもあまりアクティブじゃないヤツらが3人来たら、そりゃオペは減るだろう。
僕はもうそういう異動に悩まされることはないですよ・・・と思いながら、部長とかの苦労している話を聞くとちょっと心が痛む。
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