昨日は今月3回目の当直だった。
12時ぐらいまでは怒涛のような忙しさで、一時間に4台救急車が来たり外来カルテが山積みのような状態だったが、それ以降は落ち着いた。
なので、3時間ほど寝られた。
で、5時過ぎに救急車で起こされた。
「中年男性耳に虫が入った」
先日のコオロギといい、よく耳に虫なんて入るもんだと思いつつ、救急車で来るようなコトではないだろう。
救急隊の態度も明らかに呆れていた。
妻も子供も一緒に来ていたが、男は大騒ぎ。歩けるのに担架に乗って救急車から出てきた。見ていて恥ずかしいぐらいの騒ぎようなのだが、耳鏡で見ると、外耳道の入り口に巨大耳垢。中が見えない。綿棒を準備していると、再び男の叫び声。
「うゎぁあああ動くなぁあああ・・・」
虫が耳から出てきた。2センチぐらいの足が大量についている虫だ。
「ヤスデかな」と僕がいうと、男は
「色から言って絶対にムカデだ、ムカデの子供だ、絶対に許さない」
などと言っている。
ムカデだろうがヤスデだろうがこちらには関係ない。
再び耳鏡で中を見ると、やはり巨大耳垢があるのだが、それを取って外耳道を調べようとすると痛い痛いと大騒ぎ。消毒ぐらいした方がいいと思うのだが、男はヒクヒクしまくって全く取れない。仕方なく今日中に耳鼻科に行くように言って、やめた。
外耳道は明らかに汚かったので、痛がっているのは虫のせいではないだろう。
「絶対に許さない」
と言いながら、男は試験管に生け捕りにした虫を持って帰って行った。
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