山形県で訪問診療の院長になりました
うちの医療法人は、祝日だと外来は休診、在宅は普通通りということになっている。だから、外来日に祝日が当たるとラッキーな休みなのだが、なかなかそううまくは行かない。文化の日でも普通に在宅に行くことになる。

いつも行っている施設の回診。特別養護老人ホームといっても、入所者の状態は元気で認知症も少ない人から、寝たきりの人まで様々だ。椅子に座っている人の診察をすることもあるし、いつもベッド上で診察する人もいる。

で、もちろん褥瘡ができる人もいる。寝たきりの人の部屋に入ったらものすごい悪臭。

「なんの匂い?」
「ほら、踵の褥瘡ですよ」

そんな人いたっけ?カルテを見てみると10月の最初の日付て僕の指示が書いてある。開創すると施設での処置が困難なため軟膏塗布で・・・

施設での回診は毎週全員を診るわけではない。僕自身は毎週来ているのだが患者1人1人については月に1回だ。だが、具合の悪い人については予定外でどんどん診るからということになっている。

だが、褥瘡が感染してぐちゃぐちゃになっても僕に連絡せず、そのままの処置を一ヶ月継続していたようだ。部屋の中は完全な腐敗臭。傷を開けたらもちろんドロドロだ。まぁここで施設のスタッフに文句を言ってもしょうがないから黙ってデブリの処置をする。

いやぁ施設のスタッフが毎日見ているんだから状態が悪くなったら教えてくれると思いきや。あんまり当てにしないで僕の方が覚えていて見に来なきゃならないのかも知れない。こういう時に施設のスタッフを怒ったりすると、すぐ辞めてしまうそうだ。


便臭も腐敗臭も、手は洗えばそれなりに匂いは消えるが、髪の毛にはいつまでも匂いが残る。外に出て風が吹くと、自分の髪の毛の悪臭がよくわかる。その匂いがついたまま昼飯に入る。



世間は祝日だ。メシ屋はどこも混んでいる。もともと人気のある店は尚更だ。天ぷらが大量についている。

で、そばを食いながら店のテレビを見ていると、延々と大量殺人の話しをやっている。現場は僕の家からけっこう近いところだ。去年の相模原の施設の大量殺人といい今回といい、なんで近くでこんなことがおきるんだろうか。

「部屋の中はさっきの悪臭どころじゃなかったでしょうね」

せっかく旨い天ぷらを食っているのに。


自分の悪臭とは裏腹に、ものすごく天気がよくて外は気持ちいい。上着もいらないぐらいだった。これこそ10月の初旬の天気なんじゃないか。まぁ山は紅葉になっているが。車で走っているとあちこちで目につく赤い葉っぱがあった。



ドウダンツツジというそうだ。夏には白い小さな花が咲くそうだが、秋になると日当たりのいいところのは真っ赤になるらしい。ものすごい鮮やかだ。

山形でこんな穏やかな日はきっとあとわずかなんだろうと思う。





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ニックネーム:
Jay
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男性
職業:
医者
自己紹介:
脱サラ医者

経歴:
東京大学農学部獣医学科
持田製薬安全性研究所
山口大学医学部卒業

現在:
整形外科
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