いやぁ、夏休み期間というのは恐ろしいものだ.
いつも思うのだが、朝の6時にこれだけ大繁盛している施設はそうそうないんじゃないか.新聞配達や魚市場じゃなく、一般人でこれだけ溢れているのだ.
そして、今日はさらに歩くのも困難なほどの大混雑だ.僕は難なく飛行機に乗り込んだが、出発時間を過ぎてもぜんぜん動く気配がない.なんと乗客が混んでいる検査場を通過できないという理由で、まだ乗っていない人が大量にいるということだ.
結局、30分近く遅れて出発する.
飛んでしまえばあっという間なのだが、その分、時間を挽回する余地もない.
先週とは大違いで、山形は暑いらしい.
朝の機内食.
この枝豆ご飯、どうやっても四角いおにぎりだ.ご飯と思って食べることはデキない.最初から、周りの紙を剥がして塊のまま口に入れる.
病院にはそれでも9時ちょっと過ぎに着いた.車で挽回してくれたのだろうか.待合はいつもの通り大盛況だ.
と思いつつも、それほどエンドレスではなかった.先週の初オペ、ばね指患者もまずまずの状態だった.ただ、引っかかって指が曲がったまま1ヶ月過ごしていたので、オペをしてもなかなか指が伸びない.本人は満足しているのだが.
午前中は38人の診察で、12:50に終わった.今日はオペもないし、ちょっとゆっくりデキるか.
昼飯は家から持ってきたパン.
午後もそれほどたくさんは来ず、今日はトータルで48人.
自分はちょっと余裕があったのだが、研修医が「カサゴに刺された」という救急車をみているので心配になって見にいく.
まぁ僕もそうだったのだろうが、みていると、医学的な治療、患者のして欲しいこと、病院の利益というバランスで考えることはまだまだデキていない.
魚に刺されて救急車で来るぐらいだから、アナフィラキシーとかも想定するし、激痛をナントカして欲しいというのもあるだろうし、患者が喜ぶ治療をしてなおかつ病院の収益になる方法を選ぶべきだと思う.
だが、いってみると、ぬるま湯に手をつけさせて痛み止めを飲ませているだけ.
「別にアレルギーじゃなさそうなんで」
・・・そうかも知れないが、痛くて救急車まで呼んでいるわけだ.ぬるま湯に手をつけているだけで治療に対して満足してもらえるのか.はたまた、湯に手をつける理由を十分説明できているのか.
一般的にこういう毒はタンパク毒なのでちょっと暑くするとタンパク変性する(らしい).それで失活することになっているから手をつけるのだ.だが、失活するまでは痛くてたまらない.局所麻酔を打つとか、点滴で痛み止めやるとかいろいろと方法はあるだろうに.
ムダな医療費を使わないという理論は確かにあるが、そんなら魚に刺された程度は家で痛み止め飲んでろ、というだけで診察は終了だ.
余計な手伝いをしてしまったら、もう出発時間を過ぎている.毎度のことだが飛行機に遅れたら大変だ.
・・・車の中では文字通り爆睡してしまった.気づくともう空港に来ている.どうせまた混んでいるんだろうな・・・
空港に入ってみると、その通り混んでいた.だが、そんな中のアナウンスで
「機体の点検のため大幅に出発時刻が遅れます」
・・・勘弁してくれ.混んでいるだけで遅れがちなのに.まぁいっても仕方ないので黙って待つが、40分は遅れるとのこと.スマホでオセロをやりながら待つ.
が、しばらくすると、
「点検に大幅に時間がかかるため、遅れるだけでなく本日は欠航になる可能性があります」
いやぁ・・・文字通り勘弁してくれ.到着地が台風でヤバいのならともかく、機体がおかしくて飛ばないっていうのは許されないだろう.しかも、明日になったら本格的に台風がやばいかも知れない.
「陸路をご希望の方は御案内します」
いや、こんなところで焦ってはいけない.飛ばなかったら仕方ない.飛行機に乗って働いている限り、こんなリスクはいくらでもあるだろう.
周りでは諦めて空港から出て行く人もいたが、さらに待っていると
「これよりご搭乗いただけます」
まぁ欠航になったとしてもアタフタ新幹線に乗りに行くなんて僕はしないだろうな.結局55分遅れで出発となる.
多少は揺れたが、飛んでしまえばあっという間だ.やっぱり飛行機はストレスなく移動できる.
だが、台風シーズンはともかく、冬になったら毎週のようにこのリスクがあるんだろうな.ちょっと思いやられる.
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