いやぁ最近はなんとなく変なことが続いている。気をつけねばならないことはわかっているつもりなのだが。
午前中はいつもの通り一人で外来。なぜかわからないが、一ヶ月のうち4週あっても30人以上来る混雑日と15人ぐらいしか来ないヒマヒマ日がはっきり分かれる。今日はそのヒマヒマ日だった。
12時ちょっと過ぎに外来が終わって昼飯。
食べていると常勤医から「午後のオペ一件はいってくんない?」という連絡がある。橈骨遠位端骨折の抜釘だから余裕だろう。13時に入室だというからゆっくりする。
下っ端くんのオペだとはいえ、1時間はかからないだろうとふんで始めてみたら、皮膚を切開していきなり、目の前に正中神経が出てくる。いやぁ、ここの病院で橈骨遠位端の抜釘に入るのは初めてなのだが、骨折のオペの時に筋膜を縫うのがいい加減だな・・・といつも思っていたのだが、それでこういうコトが起きるのだろうか。まぁ最初のオペの時に僕が入った記憶はないのでなんとも言えないが、ベトベトに癒着した正中神経がど真ん中にでてきて、どちらかに除けるのはソートー困難だった。
なんと抜釘のオペで1時間半。有り得ない時間だ。なんのことない、きれいに癒着を剥がしていったら、オペが終わる頃には正中神経は解剖学的に当たり前の位置に戻っていき、見えなくなった。
そして今日はもう一件、今度は橈骨遠位端の骨をくっつける方のオペがあった。僕が先週の外来で入れた患者だ。僕は外からX線透視をやっていた。まぁそれほど大変そうな骨折ではないから、さっきの抜釘ほどではないだろう。
その通り、オペは順調に進んで骨折部のプレートは固定された。だが、途中の骨折部の仮固定でつかったワイヤーが見当たらない。抜いた記憶はないと。
で、透視をもう一回見てみたらこの通りだ。
骨折部を固定していたはずのワイヤーが迷入して、なんと尺骨まで達している。もちろんこんなものは抜かなければならない。オペが順調だったのに、こんなところで時間がかかってしまう。
まぁ僕のオペではないが、しばらくはいろいろと気をつけないとイケないような気がしてきた。
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