エリート銀行員と研修医

病棟業務が始まって初めての週末だ。最初からフルに仕事があるものだと思っていたからちょっと早く終わっただけで嬉しい。

今日は１８時ぐらいに終了。僕の病棟に入院してくる患者さんはいなかったので、思ったより早めに終わった。しかし、土曜日でも外来はやっているので、外来の待合室は（他の病院がやっていないため）平日より凄いことになっていた。

帰るとき携帯を見たら、隣の駅に住む一度目の大学の時の友達からメールが来ていた。奥さんが温泉に行っていないから、飯でも食おうという誘いだ。彼の結婚式に行って以来だから、もう５年ぶりになる。

会ってみるとさして昔と変わらないから安心した。彼は大手地銀のエリートだ。おっさん臭くなっていないかと心配したが、子供がいないからそうもならないのかも知れない。

彼は昔から食べ物に興味がなく、ガリガリだ。金はあるから何でもおごると言いつつ、結局ファミレスへ。もっとも、湘南とかいっても東京とは違って店はケッコウ早く閉まるので選択肢はそれほどなかったのだが。

出てくる話は昔話ばかりになるかと思ったが、夫婦とも銀行員で、好き勝手に暮らしているようなので、これから散々遊ぼうと言う話ばかりになった。子供は全く作る気がないらしい。

ファミレスのあと、彼の家に行った。１３４号線近く、住宅街に腹が立つほどしゃれた家だった。ざっと６０００万。銀行員×２だからそんな家が簡単に買えるのかも知れない。

気ままなエリート銀行員と、いまだ初任給の出てない研修医。この数年間でずいぶん差がついてしまった。




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