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こじんまりと開業しました
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東京ではヒョウが降ったとかいうニュースを見たが、こちらは雲一つなく晴れて文字通り五月晴れだ。東京競馬が中止になったというのを聞くとちょっと悲しい。



先週の土曜日はムリヤリ往診を何件も入れてしまって夕方まで出ずっぱりだったが、今日は緊急の往診を入れても4件だけ。ゆっくりデスクワークの日にしてしまった。

紹介状の返事を書くのは当然のことだが、最近かなり頭を悩ましているのがレセプトのコメントだ。

毎月10日ぐらいにレセプトを提出(診療報酬請求)をするので、上旬は事務がてんてこ舞いだ。毎月の光景。なるべく返戻を喰らわないに超したことはない。だから、過剰に見えてしまう診療についてはあらかじめ「こういう理由だからたくさん検査しました」などとコメントをつけて提出することが多い。

うちは非常勤のドクターが多いため、薬の処方もいろんな好みがある。しかし、都道府県によって保険審査の厳しさはまちまちだ。例えば、東京都はかなりゆるくて神奈川は以上に厳しい。同じ疾患に同じ薬を処方したとしても、東京ならOKなのに神奈川だと査定を喰らったりするのは日常茶飯事だ。

山形県は神奈川よりもさらに厳しい。ほとんどの非常勤ドクターは都会から来ているから、その感覚で薬や点滴を処方してしまうと返戻の山になってしまう。一から十までぜんぶ指示を出しておくのはムリだから、このレセプトの時期に事務がチェックして引っかかってきた検査や治療、処方について、それぞれコメントを書くのが僕の膨大な仕事になってしまう。

最近悩ませてくれるのは、終末期の頻回往診だ。家族としては、苦しくなく、なるべく自然にという希望が誰にでもある。だから苦しくないように酸素を使って欲しいとか点滴をして欲しいとか、それは病気そのものを治す治療ではないが、家族が終末期を受け入れるためには重要な治療だ。

で、点滴だの薬だのを使うから、一日おきや毎日のように診察に行くことになる。

それが「過剰な往診」ということで返戻を喰らってしまうのだ。

実際のところ、終末期の治療で病院に入院していたら、数十万の治療費になってしまう。訪問診療だったら毎日のように往診したところでその半分以下だ。トータルの医療費が安いんだからなにも返戻にしなくていいじゃないかと思うのだが、多すぎるといわれてしまうなら往診している理由をことこまかに書かなければならない。

まぁひとつひとつにつじつまが合うようにコメントを書くのはかなり大変だ。

4月からはこういう事務作業をする時間が取れるようになったから多少は落ち着いてできるようになったが、以前は木・金の二日間のうちに、訪問診療から帰った後に全ての事務作業を終わらせなければならなかったので、いま考えるとゾッとする。


そんなこんなで、事務員とさんざん議論をしながら昼飯を食いに行く。



ばかうけラーメンというネーミングだったが、どの辺がばかうけなんだろうか。

今晩は久しぶりにオンコールだ。病院勤務の時にはなるべく呼ばれないようにと願ったものだが、今となっては立場上、数件は往診依頼がきてくれないと。







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ニックネーム:
Jay
性別:
男性
職業:
医者
自己紹介:
脱サラ医者

経歴:
東京大学農学部
製薬会社安全性研究所
医学部学士編入

現在:
在宅医、整形外科医
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