１週間の始まりは、いやでいやでたまらない都内での外来だ。
朝からめちゃめちゃ暑かったので、やや患者の出足は鈍いかなと思いきや、もう９：３０ぐらいになったら待ち合いは満杯だ。
まぁ待ち合いが大混雑なのは僻地病院に比べればぜんぜん大したことがないが、一人一人にかかる時間はとにかく長い。ヒルドイドを１本出すだけで、毎度同じ話をどれだけ繰り返すことか。話を切らなければ、１時間でも普通に喋っているだろう。そして、「なぜですか」「どうしたらいいですか」がいかに多いことか。
風邪を引く理由、首が痛くなる理由、若い時と比べて疲れやすい理由・・・理屈や原因があったとしても、それを調べるか調べないか。調べたところで意味がないですよ、心配なら調べましょう、心配じゃなくても検査した方がいいです・・・どうしたらいいかを伝えているつもりなのだが、「どうしたらいいですか」の繰り返し。いやぁ本当に疲れる。
最近は何人の診察をしたかまったく興味がないが、僻地病院の半分ぐらいの人数しか診察していないで１０倍ぐらい疲れる。
昼はさっさと外でボーッとしたかったから、MRが来ても断ってくれと受付に伝えておいた。しかし、先週アポイントをOKしたらしく、全く記憶にないが、またまた３０分ぐらい休憩がつぶれる。
暑いけど外にでてボーッとする。
自然を醸し出しているのかも知れないが、相変わらず我が物顔にウロウロしているのは、巨大なミドリガメばかりだ。
昼飯はスーパーで買ってきて食べる。
午後も同様に患者は途切れない。いやぁ、４つも５つも痛かったり具合が悪かったり、毎週来ているなら他のドクターになぜ診てもらわないんだろう。
ダメだ。
終わったらソッコーで帰る支度だ。
帰りの新幹線は、いつもならガラガラなはずなのだが、今日はモバイル予約の時点でなぜか混んでいる。それでも、隣に誰もいない席を取ったはずなのだが。
いやぁ、心が狭いと言われるだけだろうが、よりによって僕の周りに数人のグループが座ってくる。あぶれたらしき一人が僕の隣に座ってくる。この通勤になって初めてだ。
いやぁ、いつもの通り、本だのパソコンだのを広げて専門医試験の勉強をしようと思っていたのだが、ムリだ。
晩飯は買ってきた駅弁。
ダメだな。体調はよくなっているが、気分的にソートーダメだ。
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