今日はまた,千葉の往診仕事だ.
アクアラインを超えてはるばる60キロの通勤も,いちおうコレで最後だ.4月からポンポンと,計9回ここに来たが,千葉の僻地はすごいなというのがよくわかった.そして,山形と同様,旨い店がたくさんあることもよくわかった.
だからここに来るのの大きな楽しみは,昼飯だ.しかし,今日は製薬会社の説明会があるとのことで,弁当が支給されるという.
・・・そんなにいい弁当が出るのだろうか.
往診の仕事というのは,ほとんど動かないのだが身体は疲れる.往診車がアクアだから,正直なところ乗り降りがかなり辛い.僕の勝手な都合だが,日曜日に乗馬をやっているから,火曜日だとまだ股間の筋肉痛が治っていないのだ.とにかく小さい車だと乗り降りが辛い.
そんな思いをして午前中の診察を終えて事務所に帰ってきて,待っていたのはこの弁当だ.
うーん・・・見た目は豪華だが,想像するに微妙なんじゃないかと思う.ステーキ弁当か焼き肉弁当と書いてあったが,肉の占める割合はかなり少ない.
・・・そうぞう通りだ.それなりには旨いんだろうが.
ネットというのは恐ろしいもので,どこで注文した弁当なんだかすぐ検索できる.
確実にこの弁当だろう.
何度かここに写真を載せているが,これまでの千葉での昼飯はすべて1080円以内だ.はるばる都内から運んできたのかも知れないが,この地域の安い定食屋の方が遙かに旨いというのがよくわかった.残念.
午後は施設入所中の人の回診だった.一カ所に何人もいるから移動としては楽なのだが,いかんせん高齢者の住んでいる部屋というのはものすごく暑い.じめじめした日には暑さ倍増だ.汗でびしょ濡れになり,ぼろい服を着てきて正解だ.もちろん上から白衣を着ているからそんなにボロくは見えない.
夕方また事務所に帰ったところで,その製薬会社の勉強会だった.骨粗鬆症の薬のPRだったが,在宅診療所に整形外科医がいるとはMRさんも予想していないだろう.昨年発売された年に一回だけ投与すればいい点滴製剤の話しだった.
まぁ製薬会社というのは新薬をPRするのが当然なんだろうが,考えて見て欲しい.年に一回しかやらなくていい薬なんて,開業医にとってなんのメリットもない.在宅診療なので,往診の回数が減れば収入が減るのは当たり前だ.
そしてなにより,患者にとって年に一回の薬というのが本当に信用できるのだろうか.いくら効きますよとかエヴィデンスがありますよとかいわれたところで,ナンもされていない感を感じる患者は少なくないと思う.心配になってもっと薬をくれという患者の方が多いだろう.
全く話は飛んでしまうが,むかし1分間で食べられるQuick 1というカップラーメンがあった.しかし,結局はみんな3分間待ってしまうということで早々に販売終了になったはずだ.けっきょくは人間の習慣なんて,いくら大丈夫ですよと言われたところで不安になってしまうというのがホンネだろう.
家に帰ってみると,骨粗鬆症学会から通知が来ていた.
一瞬あまり意味がわからなかったが,要は合格ということだろう.これでまた,もう一つ資格マニアに肩書きが加わることとなった.
応援よろしくお願いします→
>医学 ブログランキングへ[15回]
PR