朝9時からの仕事に前日入りしているというのは、朝が楽でたまらない。
ゆっくり起きて昨晩買った朝飯。
今日は予約の患者がほとんどいないというのに、朝から待ち合いはまたまた大混雑だ。まぁ病院としてもいいことだろうし、地域の役に立っているのもいいことだろう。しかし、どこから噂を聞きつけるのか、車で40分以上かかる市街地からわざわざ僻地まで受診しに来る人がいるのをみると、ちょっと僕には荷が重い気がしてくる。
予約が少ない分、多少は早く終わったが13時ちょっと前までかかった。今日は綃骨骨折のオペがはいっているとのことで、午後の外来はかなり削減してもらわなければならない。
ソッコーで昼飯を食ってオペ室に行く。いま来ている後期研修医はかなりやる気のあるヤツで、こんな何年もオペをやっていなかった病院でちゃんとしたオペをやろうとしているのだから見上げたものだ。ただ、ありきたりの定型的なオペと違って今日のオペはバラバラの骨折だ。けっこう手間取るだろう。
「午後の外来は14:30ぐらいからとアナウンスしておきますね」
外来のナースに言われてフンフン、と返事をしたものの、恐らく終わるわけがないだろう。僕がオペ室に行ったらちょうど始まるところだった。踵骨骨折なんて軽度だったらオペをしないで保存的加療だから、僕自身も10回もやったことないだろう。
予想通り大変だった。バラバラもいいところだし、内側からがっつり創を開くのは術後に傷が治らない可能性があるので、頭の中で骨の形をイメージしないとナニをやってんだかわからない。まぁそれなりに骨はまとまってプレートをあてたところでお役御免。いやぁ、もともと今日は医師会だから16時に帰るつもりだったのだが、もう16:40だ。
帰り支度をしているとこんな時間にピッチが鳴る。
「朝から外来で待っている患者さんがいるんですけど」
そう言えば腰椎の圧迫骨折で入院させてくれという人を、事務長から頼まれていた。研修医に頼んだのだが、その研修医はまだオペに入っている。さっさと帰らなければ医師会に間に合わないのだが、入院の説明をしてくれと。
「入院中は研修医の先生が担当になりますね」
と話したところで、もう7時間ぐらい待っていただろうか、本人も家族も「お忙しいところ申し訳ありません」と。いやぁ申し訳ないのはこちらだが、それにしても重いな。
とにかく急いで帰らねば。入ったばかりの医師会で、参加するといったのに大遅刻ではまたまた白い眼で見られるだろう。2時間かけて帰る。車を置いたら、家から自転車で飲み会まで行く。
今日はだいぶ参加人数が少なかった。まぁ毎月やっているのだから、全部参加できるほど開業医はヒマじゃないだろう。またしても日本酒でベロベロになってしまった。
やっぱり、飲み会よりも、汗だくになってオペをやっている方が楽しい気がする。
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