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こじんまりと開業しました
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どんな仕事もそうだろうが、頑張ったところで大して評価されないというのはよくあることだろう。それでモチベーションが沸かなくなるのも当たり前のことだ。

自分の時間を削ってコネ作りのために医師会に参加して、自分の時間と神経を削って試験を受けに行って受かったところで、なんの評価が上がるわけでもない。まぁ与えられた仕事をこなして、終わったらさっさと帰るのが一番いいんだろう。


昨日の飲み会はうちの診療所持ちでやったのだが、そのお礼といわんばかりにアイスの差し入れがあった。



雨のなか職員の人数分だけ持ってきてくれるんだから、気の遣いようっていろいろな形があるんだろうなと思う。


午前中は一つも往診がなかったので、自分のために勉強する。学会の講義ビデオとか、最近はずいぶん充実しているから教科書を読むよりも遙かに楽だ。


あっという間に午前中が終わり、昼飯はとくに腹も減っていないのでこんなもの。




午後は1件だけ往診があった。またまたご本人はともかく、家族がほとんど病状を理解しない家だった。

末期癌の患者というのは、家で看取るものなのか病院で看取るものなのか。それはもちろん本人と家族の意向だろう。しかし、家で看取る形になった時、いざ心肺停止になって救急車を呼んでしまう家族はたくさんいる。


僕が研修医でいた病院は、CPA(心肺停止)の蘇生がものすごく得意な病院だった。研修医も看護師もみんなACLS(心肺蘇生術の講習会)を受けるのが義務づけられていて、救急車で運ばれてきた患者はとにかく蘇生を頑張る。

それが故に、100才を超えて心臓だけ動きだしてしまった人もいた。家族は家族はたまったもんじゃないという感じだった。

同様に、末期癌で心肺停止になったことを誰も知らず、救急車で運ばれてきたからとりあえず蘇生して心臓が動きだしたという人もいた。患者の情報をほとんどわからないまま蘇生して、あとからカルテが届いたら大きく「DNAR」と書いてあったのだ。病棟に運んでから外科のドクターに怒られたこと怒られたこと。ムダに苦しみを長引かせるだけだと。


往診に行って、もちろん家族にそこまでは話をしない。だが、弱った身体を救急車に乗せて運んだり、心肺蘇生をしたりすることが誰のためにもならないことを、繰り返し話していくことになるんだろう。


家に帰ったら、またまたさくらんぼが届いていた。



うーん、三食ともさくらんぼで済むかも知れない。






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Jay
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男性
職業:
医者
自己紹介:
脱サラ医者

経歴:
東京大学農学部
製薬会社安全性研究所
医学部学士編入

現在:
在宅医、整形外科医
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