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こじんまりと開業しました
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今日は救急の日勤だった。

暑いこの時期、救急にはそれなりの具合悪い人たちが来る。うちの病院は海の近くなので、この時期は海での怪我人が多い。今日もサーフィンで怪我、ジェットスキーで脊髄損傷、毒魚に刺された、海の中でガラスを踏んだ・・・と、楽しい場所で怪我をした人たちが自力で、または救急車であらわれた。

暑い時期にこれまた多いのが、熱射病である。浜辺でカンカン照りの中でテキーラ1リットル飲んで腎不全になってきたアホもいる。


今日は熱射病と思しき救急車が2台来た。

ここの病院では、救急車は患者を病院に運んでくる前に、電話を2度かけてくるのが一般的だ。一度目は救急コールがかかって救急隊がまだ現場についていない段階で。二度目は救急隊が現場で患者を確認して状態を連絡してくる。

そのため、当たり前のことだが、救急車が病院に来るまでにある程度の準備をしておく。

一つ目は

第一報「70歳ぐらいの男性、意識障害」

この時点で、脳梗塞だの糖尿病だのアルコール中毒だのを想定するが、この時期なのでやはり熱射病をも考慮にいれる。

第二報「70歳ぐらいの男性、意識障害、バイタル安定、あと5分で入ります」

???第二報なら、名前や年齢ぐらい言ってくるのが普通である。名前もわからないということは・・・

やはり、見るからにホームレス。なんのことない、意識はある。採血、レントゲンなど撮って、点滴をするとあっという間に元気になった。「パンツいっちょで丁度いいわ」ご機嫌でベッドの上で寝転んでいる。


次は、「40代女性、路上で寝転んでいる」というものだった。こちらは、過去に受診歴があり、統合失調症あり。

運ばれてくると、意識ありそうだが、何も答えない。統合失調症で、文字通り路上に寝転んでいただけなようだ。


この人たちが、会計をちゃんとして行ったかどうか、僕は知らない。払わなければ、病院の持ち出しだ。

そして、会計に関わらず、救急車は1コール数万円の費用が自治体にかかっている。呼びたくて呼んだ訳ではなかろうが。そして、救急車を呼んだ通行人にも善の気持ちこそあれ。

人騒がせというには酷か?毎日繰り返される光景のホンの一部である。



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Jay
性別:
男性
職業:
医者
自己紹介:
脱サラ医者

経歴:
東京大学農学部
製薬会社安全性研究所
医学部学士編入

現在:
在宅医、整形外科医
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