金曜日の午前はいつもの通り施設の回診。
だが、出発前に急患の傷の縫合が入ったため、少々出発が遅れる。100人の施設を1/4ずつ毎週回診するということになっているが、臨時の往診が結構入るから毎週30人は診察していることになる。
いやぁ、患者を覚えるのが大変なのは当たり前だが、それぞれ前回の診察時に出した指示なんぞ覚えちゃいない。
「今日はナントカの薬の評価をしてください」
とか言われたところで何も思い出せない。まぁカルテはしっかり書くようにしているから、それが救いだ。
まぁそういう診療上のことは苦労しようが大したことではないのだが、今日は問題患者のことで揉めた。診療費を払わないというのだ。
もともと、入所する前からそういう人物だというのは、ショートステイできていたから十分にわかっていた。それを本格的に入所させてしまったのだから、トラブルが起きるのは当たり前だ。僕としては、診療費を払わないという程度なら大したことではないが、払わないと言って大騒ぎをして延々と怒鳴り散らすのの相手をしなきゃならない。
文字通り、時間の無駄だ。
回診が終わったら13:30。ここ数日、ずっと胃がもたれているので昼飯は食う気がしない。と午後に同行する看護師に言ったら、コンビニ程度でいいですと同調してくれた。
こんなもので昼飯。
血管が全然見えない太り気味の高齢患者。前回の採血はかなり苦労して、結局は僕が動脈から採血した。本人も気難しいから、確かに採血するのは大変だなぁと思う。
だが、新人の看護師から
「前回、静脈から採血できなかったので、先生、今回も動脈から採ってください」
バカ者もいいところだ。患者が痛いのは気の毒だが、そういう大変な採血をさんざん経験して、普通にで切るようになるものだ。お前がいま自分で採ろうとしなかったら、永遠に出来るようになるもんか。
結局、そいつが静脈から採血できた。新人に甘く接するつもりはサラサラない。
うちは訪問診療だから、車を運転するのはドライバーか看護師かどちらかだ。午後はその新人の看護師がドライバー役だったから、まぁ怪しい運転と、うろうろ道に迷うのに付き合うことになる。もちろん出発も遅かったが、最後の方の患者宅に向かうのは17時近くになり、何度も電話がかかってくる。
教育も大変だな。
事務所に戻ったら、MRの面会が2件。一件は、来月に講演会を依頼されているので、それなりの打ち合わせがあるから仕方ない。もう一件は、会議や医師会があって2回も追い返していたので三度目の正直でようやく喋ることになる。
いやぁ、終わったら19時だ。
今日は19時からうちわの飲み会に誘われていた。もう今さら急いでもしょうがない。出発したのが19:30だ。
着いたのは20時過ぎていたが、なんと飲み物だけで僕を待っていたそうだ。いやはや。
職員が20人もいれば、仲の善し悪しや派閥などあるに決まっている。かつては僕を追い出そうとするヤツらがタッグを組んでいることもあった。どの派閥だろうが肩を持つわけでもなく、みんなの話を聞いておいた方がいいだろう。
立場上、こういう会をドタキャンするわけにいかない。結局、専門医試験の勉強をする時間なんて、まったくとれないまま毎日が過ぎていく。
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