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こじんまりと開業しました
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院長になって2ヶ月経ったとは言え、恥ずかしながら統制が取れているとはまるで言えない.

当たり前のことだろうが、患者に満足してもらって病院が儲かるのがいいに決まっている.それには検査の処置だのやってあげて、納得してもらいながらやっているのが、もちろんいいに決まっている.

新患で介入時の検査.病院だったらみんな入院する時に血液検査、胸のレントゲン、心電図ぐらいはやる.どんな理由で入院するにしろ、そういうスクリーニングで発見されることも多い.同じ考え方で、在宅でも新患での介入時に血液検査ぐらいはやった方がいいと思っている.

だが、退院時に病院で検査されているんだから必要ないとか、金がかかるから家族が拒否するだとか、いろんな理由をつけてたかが血液検査ごときがいまだに徹底できていない.

7月に新患だった患者.病院から退院してきてすぐ入院したという経過もあったのだが、けっこうな病気なのに血液検査をしていなかった.2ヶ月経過してから昨日採血したのだが、なんとHb3.7だ.院内で血算だけなら迅速採血できるのだが、悠長に外注に出しているから結果を聞くのは翌日だ.

いやぁ、もともと黄疸だから黄色いので眼瞼をみても貧血かどうかは判断できなかった.予後数週間という人ではないからもちろん輸血した方がいいだろう.朝っぱらから電話をかけて、病院に行かせる手立てを工面する.

いやぁ、在宅でやる医療が限られていると言ったって、やれることをやらないで治療が遅れるというのだったら患者も家族も納得するわけがない.


昼飯は2回目の蕎麦屋だ.

 

鶏ソバのつけ汁もついているセットだ.





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無題
>いやぁ、在宅でやる医療が限られていると言ったって、>やれることをやらないで治療が遅れるというのだったら>患者も家族も納得するわけがない.

スタッフの意識が在宅は「検査や治療が無いので楽」なので就職したという意識だと
何を言っても疎まれるだけで改善されません。
見つけた・治った・感謝されたのサイクルが回れば
これが自分の身内だったらと考える様になり
良い方向でスタッフや家族の意識が変わりますが・・・
ビーグルズ| | 2017/09/16(Sat)19:56:18| 編集
Re:無題
うちでは言わば、見つけた、ムリ、送った。この確固たる流れが確立されています。少しでも不安な患者は、厄介払いのように病院に送る習慣が身に染みついているようです。
【2017/09/19 00:21】
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プロフィール
ニックネーム:
Jay
性別:
男性
職業:
医者
自己紹介:
脱サラ医者

経歴:
東京大学農学部
製薬会社安全性研究所
医学部学士編入

現在:
在宅医、整形外科医
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